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DX次の一手:インテリジェント オートメーションと生成AIで加速する業務改革
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さまざまな組織が、ロボットプロセスオートメーション(RPA)を活用して、効率性を向上させ、業務上のミスを減らし、データのセキュリティとプライバシーを向上させる方法を探求しています。このRPAテクノロジーは、10年以上前に登場して以来、世界中の何千もの組織に実装されてきました。効率性の大幅な向上が実証され、多くの組織から報告されている一方で、一部の組織では同様の結果を得ることができていません。
このブログの目的は、一部の組織が成果を実現しているが、他の組織はなぜ大きな成果を出していないか、主な理由を理解することです。
RPAテクノロジーを真に活用するには、人的要素、技術的なインフラストラクチャ、戦略的な目的地へのロードマップ、および成功の定義を考慮することが重要です。
RPAは、単にアプリケーションやシステムの自動化をサポートする新しいITツールであると考えられがちです。
RPAはたしかに自動化をサポートするツールですが、顧客やパートナーとのビジネスのやり方や社内業務のあり方を根本から変革するデジタルトランスフォーメーションのプラットフォームにもなりえます。デジタルトランスフォーメーションのプロジェクトのほぼ半分は、技術関連部門以外の幹部が主導しているという調査結果を考えると(https://www.bdo.com/insights/business-financial-advisory/digital-transformation-survey/business,-reinvented-pioneering-digital-transform)、RPAは、デジタルトランスフォーメーションを推進するための最も入手しやすい手段の1つなりえます。
ただし、デジタルトランスフォーメーションのプロジェクトを成功に導くには、ゴールを正しく設定する必要があります。
人はあらゆるビジネスの中心です。彼らは戦略を立案し、顧客と対話し、ビジネスを管理します。これらの高付加価値の活動に加えて、彼らは業務遂行のために、比較的単純作業も行っています。コンピュータは、業務プロセスを管理するために使用されており、過去何十年にわたり、ビジネスを拡大することに貢献してきましたが、現在でも多くの場合は人が業務システムへのデータ入力を担っています。
RPAの導入プロジェクトでは、デジタルワーカーがシステム間のデータのやり取りの”接着剤”として機能することで、このパラダイムを変革しようとしています。業務プロセスがデジタルワーカーによって処理されるようになると、人はどのような役割を担うようになるのでしょうか?
この問いに対する答えは、関係する人と組織に大きく依存するため、もちろん簡単ではありません。例えば、多くの人員を割いていた業務が自動化された後は、以前と比較して同じだけの人員を必要としない場合があります。例外処理のためにサポートが必要となる場合もありますが、それは全体のボリュームのごく一部だからです。
成功したRPAプロジェクトと他のプロジェクトが違う点はここからになります。
単に組織から人を削減するのではなく、彼らの持っている顧客サービスやビジネスモデルの理解などの豊富な経験を生かすために、デジタルワーカーを訓練し管理しビジネス成果を出していくスキルを、新しい成長の機会としてとらえています。長期的な従業員が持つ豊富な経験を活用してビジネスを改善または新しい分野に拡大すること、彼らにイノベーションを実現するためのツールを提供することは、ビジネス戦略上も顧客サービスの観点からも、非常に有益です。
現在進行している労働環境の変化に適切に対応するには、人が行うべき仕事とデジタル技術により実行される仕事を定義することが必要です。今後の”仕事の在り方”について、従業員に任せきりになるのではなく、組織としてイノベーションに取り組めるように計画を立案し、社内にコミュニケーションする必要があります。また、最も効果的な方法でデジタルワーカーを管理し、仕事を割り当てることができるように、新しいデジタルワーカーが活躍する技術的なプラットフォームについても十分に計画する必要があります。
最後に、計画には“成功の定義”を明確に含める必要があります。これにより、RPAの推進チーム及び経営層は、長期間にわたりRPA導入プロジェクトの効果を評価および報告し、デジタルワーカーから最大の価値を引き出すために、プロジェクトを改善していくことができます。
以上、RPAプロジェクトを成功に導くためには、“計画”が重要であることを述べてきました。
少し難しく感じられた方もいらっしゃると思いますが、Blue Prismは、約20年にわたるRPA実装の経験があり、この実践経験に基づいて、RPA導入を成功に導くための方法論をRobotic Operation Model(ROM®)としてまとめています。以下のウェビナー講演・資料にて、ROMの概要を説明し、運用工数や開発工数の増大、セキュリティやコンプライアンス対応などのRPA導入の課題を解決するために、最初の取り組むべきポイントについて解説しています。
RPA導入に携わる方は是非ご視聴・ご覧ください。
録画したウェビナー動画は以下リンク先から視聴いただけます。
2020年4月15日 ウェビナー動画:ROM再入門 RPA 導入・推進の成功への道筋とその勘所
講演資料は以下リンク先からダウンロードいただけます。
2020年4月15日 ウェビナー資料:ROM再入門 RPA 導入・推進の成功への道筋とその勘所
※当ブログは、”Building the RPA COE Journey: Planning”(英語)を翻訳し、日本市場向けに加筆・改編したものです。
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