今あなたは、「宝探し」をしています。探しているのは、最適な仕事の進め方を発見し、効率化し、従業員と顧客の満足度を向上し、収益を上げる方法です。宝探しの第一歩は、宝の地図を手に入れることです。

業務プロセスにおいては、プロセスマイニングソフトウェアに、プロセスフローを改善するうえで指針となる、リアルタイムの洞察を利用した地図が用意されています。そして、目的地が決まれば、インテリジェントオートメーション（IA）は、目的地までに到着する時間を短縮できるよう、タスクを自動化することで追い風を送ってくれます。

プロセスマイニングとは

プロセスマイニングは、情報システムからデータを抽出して分析し、業務プロセスを把握、監視、改善するのに役立ちます。イベントログデータを使用して、プロセスの実行順序を示すプロセスモデルを作成し、プロセスのパフォーマンスを判定します。

プロセスマイニングの使用方法

プロセスマイニングの目標は、現状のプロセスに関する事実に即した洞察を提供し、非効率性や、多くの場合は自動化を通じて理想的なプロセスを実現できる機会を発見することです。

プロセスマイニングは、隠れた情報を発見し、プロセス全体を可視化し、プロセス最適化への道筋を示す地図であり、継続的な改善を目指す取り組みです。

タスクマイニングとの関連性

自動化プログラムを成功させるうえで、プロセスマイニングとタスクマイニングは最適な組み合わせです。プロセスマイニングは、イベントログデータを使って、特定のプロセスの実行状況を示すプロセスマップを構築します。一方、タスクマイニングは、プロセスまたはサブプロセスの小規模な構成要素を対象に、クリックを詳細に分析して、タスクがどのように完了されたかを調査します。タスクマイニングは、宝の地図に描かれた、最終目的地にたどり着くまでの個別のステップと考えることができます。

インテリジェントオートメーションとは

プロセスの改善点を把握することは、プロセスマイニングのほんの一歩に過ぎません。改善点が把握できれば、最適な自動化候補地に印を付け（宝の地図上の「X」）、そこにデジタルワーカーを導入できます。IAのデジタルワーカーは、AI（人工知能）をロボティックプロセスオートメーション（RPA）や業務プロセス管理（BPM）と組み合わせることで、単調な繰り返し作業を高速かつ正確に処理します。エンドツーエンドのプロセスを自動化し、従業員にもビジネスにも良好な職場環境を作ります。

プロセスマイニングソフトウェアがもたらす10のメリット

プロセスマイニングツールのメリットは相互に関連しています。生産性の向上はコスト削減につながり、エラーの減少は時間とコストの節約につながります。具体的には、主に以下の10のメリットが挙げられます。

1 - データに基づく意思決定

プロセスマイニングは、未処理データとイベントログを使用して、プロセスの順序を抽出し、データの欠落を補います。こうした洞察から、エンドツーエンドのプロセスで発生するすべての事象を正確に把握でき、より多くの情報に基づいた意思決定が可能になることによって、仕事の進め方をさらに改善できるようになります。

2 - 透明性の向上

実際のプロセスフローを可視化することで、企業は自社の業務がどのように機能しているかを明確に理解できます。プロセスのあらゆるステージを同じように可視化することができるため、隠れた非効率性やボトルネックを発見できます。透明性の向上は、説明責任の促進にもつながります。自分の行動がプロセス全体にどのような影響を与えるかを全員が理解できれば、自分の仕事に責任を持とうとする傾向が高まります。これは、パフォーマンスと生産性の向上につながり、従業員が自分の仕事を最適化する新しい方法を模索できるようになります。

3 - プロセスの効率化

プロセスマイニングは、ボトルネックや非効率性を特定し、プロセスの合理化と無駄の削減を支援することで、コスト削減と収益性の向上を実現します。さらに、リソースの最適化にも役立ち、生産性の向上につながります。

4 - コンプライアンスの強化

プロセスマイニングによって、業務プロセスが社内外の規制に確実に準拠するようになります。プロセスフローを可視化することで、標準プロセスからの逸脱を特定し、是正措置を講じることができます。また、プロセスマイニングは、コンプライアンスの証明にもなります。プロセスマイニングで使用されるイベントログは、プロセスの記録として機能し、必要な手順に従ったことを証明できます。

5 - 顧客体験の改善

顧客体験は合理化されたプロセスに基づいており、プロセスマイニングはその実現に役立ちます。サービスを利用しやすくし、質が向上すればするほど、顧客満足度とブランドロイヤルティを高め、収益を上げられるようになります。プロセスマイニングツールはまた、リアルタイムのプロセス管理を促進し、問題を特定し、速やかに対応できるよう支援することで、顧客は常に最善のサービスを受けることができます。

6 - リソース配分の改善

業務プロセスにおける非効率なタスクを特定し、自動化のためにそのパフォーマンスを改善することで、リソースをより適切に配分できるようになり、コスト削減効果を高めることができます。こうしたプロセスを継続的に改善することで、生産性を高めることができます。また、手作業を省くことにより、人的ミスを削減できます。

7 - プロセスの標準化

プロセスの複雑化が進む中で、プロセスマイニングによってプロセスの実行状況を詳細に調査することは、プロセスの一貫性を高めることにつながります。プロセスマイニングは、矛盾点を検出し、ログを作成します。これにより、実際のプロセスと理想的なプロセスとの差異を確認し、手作業では時間がかかりミスが発生しやすい品質の確保が可能になります。

8 - 現状のプロセスの把握

「知は力」であり、プロセスの理解は、プロセス改善に必要なステップです。新しいテクノロジーに投資する前に、現在の経営状況を把握し、どこで最大のメリットを享受できるかを判断するのが最善策です。プロセスマイニングによって、最初に自動化すべき最適な分野を特定でき、改善点を確実に把握することができるようになります。

9 - 従業員体験の改善

従業員も、ボトルネックや非効率な部分をある程度指摘できますが、プロセスマイニングを利用すれば、偏りのないデータに基づく洞察により、サイロ化を正確に特定し、従業員がまったく気が付かなかった問題を発見できます。これらの洞察により、煩雑で時間のかかる作業を削減し、業務フローをスムーズにすることで、従業員が働きやすい環境を整えることができます。

10 - 継続的な改善

プロセスマイニングは、常に価値をもたらす宝の地図です。宝を1つ掘り当てても、次々と探すべき宝が示されます。何度でも利用できるため、現状のプロセスを継続的に監視し、最適化の取り組みがどのようにビジネスを改善しているか、また今後さらに注意を向けるべき点をチェックできます。継続的な改善こそが、自動化を実現し、ビジネスのさらなる成長を促す鍵なのです。

プロセスマイニングテクノロジーに投資すべき理由

適切なアプローチと適切なツールにより、プロセスマイニングは、業務を改革し、成長を促進します。しかし、そのためには、自社のビジネス目標を決定し、組織に自動化を導入するコストを見極める必要があります。自社のシステムを見直して、インフラストラクチャーが整っているかどうかを判断してください。予算とシステム容量に合った自動化ソリューションで、各業界のユースケースを探しましょう。最後に、自社のニーズに最適なツールを選択してください。

自社に似た会社におけるプロセスマイニングのユースケースを確認することで、業界の自動化を賢く進めましょう。

• 製造業とサプライチェーンにおけるプロセスマイニング。
• 銀行および金融サービスのプロセスマイニング。
• 医療におけるプロセスマイニング。

使用可能なテクノロジー

プロセスマイニングツールをいくつかご紹介します。これらのツールにより、タスクマイニングやBPMといった他のテクノロジーを導入し、プロセスの自動化で効率化を図ることができます。

プロセスインテリジェンス

プロセスインテリジェンスは、プロセスマイニング、タスクマイニング、ビジネスインテリジェンスを組み合わせたテクノロジーです。体系的なプロセスデータの収集により各ステップを分析し、ボトルネックの特定や、発見、分析、プロセス最適化による効率化を支援します。大半のプロセスインテリジェンスソフトウェアは、AI（人工知能）とコンピュータービジョンを使用して、アプリケーションと部門全体のデジタルプロセスの詳細なプロセスマップまたはプロセス定義文書（PDD）を作成します。

当社の製品：SS&C｜Blue Prism® Process Intelligence powered by ABBYY Timelineは、最先端のプロセスマイニングとタスクマイニングをIAとBPMに完全に統合し、データに基づいた意思決定を促進し、将来の結果を継続的にモニタリング、対応、予測する機能を備えた統合型ワークフォースを実現します。

タスクのキャプチャ

PDDは、自動化を選択した業務プロセスの現状を記録するために必要なものであり、エンドツーエンドのプロセスにおけるすべてのステップの概要を示す文書です。これを手作業で行うと、長時間かかり、必要なステップを見逃しやすくなります。PDDの作成を自動化すれば、組織の時間とリソースを大幅に節約できます。

当社の製品：SS&C | Blue Prism® Captureを使用すると、プロセスオーナーはプロセスを正確にキャプチャして最適化し、デベロッパーは自動生成された詳細な自動化プロトタイプを利用できます。1つのプラットフォーム上で機能し、抽出したタスクとスクリーンに映し出された情報を組み合わせ、PDDを自動的に作成します。

Captureの顧客に関する2022年の調査によれば、SS&C Blue Prismの顧客の86%が、自社のRPAソリューションの中でCaptureを活用することが、自動化の加速に役立っていると認識しています。

安全な航海

プロセスマイニングは、自動化の導入をスムーズにします。向かい風を見極め、浅瀬を示し、ビジネスの妨げになる嵐を避けるために案内してくれます。

今すぐプロセスインテリジェンスまたはCaptureをお試しください。インテリジェントオートメーションの効果を実感いただけます。